平成23年度採用
政策企画局 政策企画監室 人づくりスタッフ
副政策企画監
平成23年度~平成25年度
教育委員会 保健体育課 主事
平成26年度~平成28年度
環境生活部 文化国際課 主任主事
平成29年度~令和元年度
島根大学研修 主任
令和2年度~令和3年度
商工労働部 産業振興課 主任
令和4年度~令和6年度
商工労働部 中小企業課 係長
令和7年度~
政策企画局 政策企画監室 副政策企画監
幼少期から漠然と海外や都会に対する憧れがあり、外国人とグローバルな仕事がしたいとの思いから、進学した関東の大学では国際文化や多文化共生について学びました。就職活動当時は島根の企業の情報も無く、関東でチャレンジしたい気持ちもあり、そのまま関東で英会話学校に就職しました。英会話学校では一学校の運営を任され、営業や人事管理をしていました。外国人スタッフと簡単な英語で会話を楽しみながら、日本人・外国人問わず皆で目標に向かって仕事をするのは楽しく刺激的でした。しかし、民間の立場での英語教育や働き方に限界を感じ、生まれ育った島根で広く公の立場で今までの経験を活かした仕事がしたいと思い、県庁への転職を希望しました。
4月から政策企画監室で勤務しています。ここでは、人づくりプロジェクトと若手職員の政策提案事業を担当しています。
人づくりプロジェクトは、人口減少の主な要因である若者の県外流出超過を抑えるため、島根に残りたい、戻りたい、移りたいという「新しい人の流れ」をつくる部局横断の事業です。県庁内の調整や会議の開催、若者の県内定着のための取組・事業への協力などを行っています。
若手職員の政策提案事業は、令和2年度からは鳥取県と共同で実施しており、各県から3名の若手職員が山陰両県共通で抱える課題への政策提言を行います。約5か月間、隔週1回行われるミーティングへの参加等で伴走支援を行います。
島根大学研修(派遣)中に携わった、地方大学・地域産業創生交付金事業(先端金属素材グローバル拠点創出事業「次世代たたらプロジェクト」)はとても印象に残っています。島根大学や松江高専、県内特殊鋼関連企業等、県内の産官学金が一体となって、地域の中核的産業の振興・専門人材育成を行う事業で、若者に魅力ある就学・就業の場を創出する事業の立ち上げ期に、島根大学に席を置き、県や地元企業と大学との調整を行いました。異なる立場や意見を持つ人達同士のプロジェクトは、一筋縄ではいかず、意見交換ではヒートアップすることも多々ありました。真摯に意見を聞いて回り、事情を説明することで、プロジェクトの意義を理解してもらい、最終的に協力していただけた時にはとてもやりがいを感じました。
県職員は比較的ニュートラルな立場で事業に関わり、調整役となることが多いと感じます。県だけの活動では効果が限定的となってしまいますが、周りの方達の協力を仰ぎながら事業を進めると、その効果が大きなものになると身をもって感じました。
県職員の仕事はとても幅広いと感じています。入庁時は前職の経験を活かしたいと思い、商工系や国際系の部署を希望しましたが、配属先は、教育委員会の保健体育課でした。スポーツは得意ではなく、所管している事業も国民体育大会(現在の国民スポーツ大会)という縁遠いもので、課員の3分の2が保健体育系の先生達でした。当初面喰いましたが、最初に2年間、課の予算編成や庶務事務を経験することで、県庁内の基本的な事務や予算編成の仕方などを学ぶことができました。異動で課を離れる際にはウォーキングが日課になるほど、保健体育にはまりました。
異動の度に新たなことが学べ、疑問や課題に向かい合うことができています。県の仕事は多岐に渡りますが、異動先の業務に興味を持って仕事をすると、視野が広がり、次の異動先でもその経験を活かせると思っています。
Uターンしたのは15年以上前ですが、島根に戻ってきてから生活スタイルは大きく変わり、プライベートに使える時間が増えました。通勤時間は1時間半から30分に減り、満員電車に苦しむこともなくなりました。部署や時期にもよりますが、ここ数年は、時間外勤務時間も少なく月15時間未満です。関東在住時は、休みの日にも仕事のことばかり考え憂鬱になっていましたが、島根に帰ってからは週末にジョギングや登山などでリフレッシュしています。自然も多く、車1時間圏内で色々なところに行け、子どもの頃には気づかなかった島根の魅力を見つけることもできました。
現場に足を運び、実際に従事している方々の声を聞くことが大事だと感じています。特に商工労働部では、企業の方々に直にお話を伺うことで現場の困りごとを知ることができ、それを解決するため県で出来ることはないか、常に考えていました。今後も現場の声を大事にし、そこで分かった困りごとに対して、解決の手助けとなる事業を組み立てる力を身に付け、課題解決の力になりたいと思っています。