田中 結
平成24年度採用
農林水産部 農林水産総務課
主任主事
私が島根県職員になってよかったと思うことは、知識や経験を積み重ねて、その後の仕事に活かしていけることです。県職員は概ね3年ごとに人事異動があり、そのたびに仕事の内容は様変わりしますが、その職場で得た知識・経験は異動したらリセットされるわけではありません。次の職場やそれ以降の職場で活かせることが必ずあります。例えば、県職員1年目に県立学校の事務をしていた時に得た社会保険の知識が6年後に県土整備事務所(県の土木事務所)の業務で再び役に立つなど、全く違う仕事をしているのに「あの時は確か・・・」と過去の経験を思い出しながら仕事ができることに面白みを感じます。仕事内容が短期間で変わって大変そうと思われるかもしれませんが、周りの職員も状況は同じなので、みんなで協力し合って安心して仕事をすることができています。
生まれ育った島根県で働きたいと思い、県内就職を希望していました。民間企業と公務員で悩みましたが、条例の制定などの社会の仕組みづくりに携われる点に惹かれ、公務員を志望しました。また、県職員と市町村職員で悩みましたが、県の場合は業務を通じて市町村や国と関わる機会があり、多様な視点で業務ができるかなと思い島根県庁を選びました。
入庁前は県職員(行政)の仕事はデスクワークが中心と思っていましたが、業務によっては外へ出て関係者の方から意見を聞くことや現場を見学させていただくこともあります。コロナ禍の現状では難しい面もありますが、さまざまな分野の第一線で活躍しておられる方とお会いできるので、業務を通じて自分の視野を広げることができます。
20代半ばの頃、障がい者(児)施設の従事者の方を対象とした研修事業の担当をしました。私は担当者として、障がい福祉サービスに関する法律や制度説明を行っていました。何十ページにもわたる法令の内容を受講者の方に理解いただくために、法令を繰り返し読み、自分なりに要点をまとめる等の工夫をしました。その結果、受講終了後のアンケートで「分かりやすかった」との意見をいただきました。受講者の方に制度を理解いただくことによって、障がい者(児)サービスの向上の一助となればいいなと思います。
人事異動により、川本町(県西部の町)へ転居し、3年間生活しました。初めて暮らす場所なので生活に不安もありましたが、休日には近隣のカフェを巡ったり、地域のお祭りに行ったりして、充実した日々を過ごすことができました。通勤途中で野生の猿に遭遇したり、旅行では気づけない、住んでみて分かる発見がありました。
休暇や福利厚生の制度は、個人のライフスタイルに合わせて取得できると思います。例えば、休暇については時間単位で取得できるため、通院や子どもの学校行事への参加など、職員個人の状況に応じた休暇が取得できます。また、時差出勤勤務制度があり、通常の勤務時間より早く出退勤したり遅く出退勤することが可能です。この制度を活用することで混雑時間帯を避けて通勤できるといったメリットがあります。
※2021年取材、撮影時のみマスクをはずしています。
※所属・役職等は取材当時のものです。