岡田 祐典
平成26年度採用
隠岐支庁県土整備局 土木工務部 土木工務第一課
主任
大学で土木工学を専攻し、卒業後は総合土木職として島根県庁に入庁。現在まで、土木(道路・河川・港湾・砂防)、農業農村整備(ほ場・農地防災)と様々な分野の事業に携わってきた。現在は隠岐に赴任中。休憩時間は職場の窓から海を眺め、リフレッシュしている。
「道路が広くなり、便利になった」「ほ場整備のお陰で大型機械が導入でき、農作業の生産性が上がった」などの声をいただいた時は、地域の方の役に立てたと実感でき、この仕事をして良かったと思います。
平成26年度~平成28年度
県央県土整備事務所 土木工務部 土木工務第一課
初めての仕事は土木工務第一課で、主に道路事業を担当。
平成29年度~令和元年度
雲南県土整備事務所 農林工務部 ほ場・防災課
地すべり対策事業やほ場整備事業を担当。専門性の高い分野でスキルを磨く。
令和2年度~令和3年度
土木部 技術管理課
主に積算システム(工事に必要な金額を算出するシステム)の管理を担当。
令和4年度~
隠岐支庁県土整備局 土木工務部 土木工務第一課
砂防事業・港湾事業を担当。
大学では土木工学を学んでいたので、最初はその知識を活かして県外の建設コンサルタントへの就職を考えていました。しかし、在学中に発生した東日本大震災や、島根県西部地方での大雨被害を目の当たりにし、防災や災害現場に関わる仕事をしたいという気持ちが強くなりました。もともと「幼い頃から見ていた美しい景色を守りたい」という想いもあったので、故郷の島根県で防災に関する仕事ができる島根県職員が夢の実現にぴったりだと思い、志望しました。
県職員なら、事業の計画から工事の施工、完成後の管理と幅広く事業に携わることができますし、地域ごとの事情に沿った施策の実施、それらの経験を活かして今後の防災事業への更なる貢献もできるので、とてもやりがいがあります。
現在は、がけ崩れから生命や財産を守るための事業に携わっています。急傾斜地で法面保護などの工事を行うには、設計や施工の受注業者はもちろんのこと、地域の方々の理解と協力が必要不可欠です。土木の専門知識はもちろんですが、一般の方にわかりやすく説明するための表現力や、相手の意見を聴く力が重要だと感じています。
また、事業を進めていく中で、自分では解決できない課題に直面することもあります。職場には経験豊富な上司や先輩職員がいるので協力してもらいながら、関わる人への感謝を忘れずに、課題に対し真摯に取り組むことを心掛けています。
工事を行う際、私たちが「この地域にはこれが一番適切だろう」と考えた計画が、地元の方の意見と合わないこともあります。そのような場合に、「どうしたら安全を守りながら、地元の方の要望を叶えられるのか?」と非常に悩みます。
これまで、なかなか良いアイデアが浮かばない時に上司や先輩職員に助けられることが幾度となくありました。その多角的で柔軟な視点と考える力に、多くのことを学びました。私も先輩たちのように、柔軟な発想で解決策を導き出せる職員になることが目標です。そうすることで今度は自分が後輩たちを助けることができますし、何より地元の方の力になれます。自分の知識や経験を活かして、安全でもっと暮らしやすい町を作っていきたいですね。
入庁して9年、県内の様々な地域で仕事をしてきました。転勤は大変なイメージを持たれることもありますが、私はその地域に住むことで、土地の良さを知ることができ、島根県により愛着が湧いてきました。休日はドライブに出かけ写真を撮影することが趣味で、今いる隠岐はどこを巡っても絵になる景色が広がっており、とても癒されます。温泉も好きなので、各地に温泉がある島根県は自分に合っているなと感じています。