須田 寛基
平成28年度採用
環境生活部 廃棄物対策課
主任技師
島根県出雲市出身で大学院では廃棄物処理を研究。今まで学んだことが活かせること、地元で働けることという2つの希望が叶う仕事としてピッタリ当てはまったのが島根県職員だった。学生時代はサッカーに打ち込んでおり、今も週末はジョギングなどで体を動かしている。春に第1子が産まれ、慣れない育児に奮闘中。
化学職の仕事では、行政分野から試験研究分野まで幅広く経験でき、どの業務も「県民の安全安心な暮らし」と「島根県の環境」を守ることに貢献できる点が魅力です。なかなか目には見えにくい部分ではありますが、啓発活動などを通して廃棄物の不法投棄の減少に繋がると嬉しいですね。
平成28年度〜平成30年度
健康福祉部 雲南保健所 環境保全課
窓口対応などの行政の基礎や環境、廃棄物に関する業務を習得。
令和元年度〜令和2年度
松江市役所 環境保全部 廃棄物対策課
(現:環境エネルギー部環境対策課)
派遣(派遣元:環境生活部環境政策課)
松江市が中核市へ移行されたことにより、廃棄物行政に関する事務の移譲サポートに。多くの現場業務も経験。
令和3年度〜
環境生活部 廃棄物対策課
契約業務や入札事務を初めて経験。
学生時代、県外の大学で化学を中心に環境やエネルギーについて専攻し、大学院では廃棄物処理に関する研究をしていました。就職活動を進めていく中で、島根県職員の化学職は「安全で安心できる生活環境の保全」「循環型社会の形成」を目指し、県内の大気保全や水質保全、廃棄物の適正処理に取り組んでいると知り、この仕事なら大学で学んだ知識を活かし、島根県の環境保全に貢献できると思い志望しました。また、就職するなら「生まれ育った地元の島根に戻って働きたい」という思いも持っていたので、その2つの希望が実現できる島根県職員になりたいと思うようになりました。
工場や事務所などから事業活動に伴って排出される産業廃棄物を処理するためには許可が必要なので、申請があった場合は法律で定められた基準に合致しているかを審査し、許可・不許可の判断をしています。また、工場等の排出ガスや環境中に含まれるダイオキシン類がどのくらい含まれているかや、最終処分場から排出される水に含まれる有害物質等について測定計画を策定し、測定業務の委託を行うといった業務も対応しています。
その他にも、廃棄物の適正処理を推進するための不法投棄監視カメラ等の設置工事の委託など、業務は多岐に渡り、現場を管轄する保健所や委託業者とのやり取りも多いため、事業が円滑に進むよう調整することも重要なポイントです。
予算編成などの多忙期や急いで終わらせないといけない仕事がある場合には残業もしますが、出来るだけ定時で仕事を終え、家に帰ることを心掛けています。春に子供が産まれたばかりで、家に帰ってからは妻と協力しながら子どもの寝かしつけや家事などをしています。また、コロナ禍により出産の立ち合い、病院の面会ができなかったため、退院後は少しでも子どもとの時間を過ごそうと「男性育児参加休暇」を利用しました。その他にも「乳幼児の予防接種又は健康診査の介助」という制度もあるので、可能な限り利用して仕事と家庭を両立しています。こうして家族を大切にできることで、仕事のモチベーションもアップしています。
環境問題は汚染を未然に防ぐことが何より重要ですが、不法投棄された廃棄物から雨で有害物質が流れ出るといったことも考えられるため、迅速な対応や的確な判断力も非常に大切です。
そのためには環境行政に係る法令や測定手法など様々な知識が必要なので、日々の学びを大切にして見識を深め、多角的に物事を捉えられる視点を養っていきたいと思います。
身近な環境問題から脱炭素化社会や循環型社会の推進といった地球規模の課題にも取り組んでいけるよう、目標を高く持ち続けたいですね。