渡部 紗矢
平成27年度採用
雲南県土整備事務所 農林工務部 治山・林道第一課
主任
幼い時から家族でアウトドアに出掛けることが多く、自然環境や森づくりに興味を持つように。大学では森林環境学を学び、地元島根県で林業職を志望。現在は、雲南市と奥出雲町、飯南町で治山事業を担当する一方、趣味のトレッキングでも山を楽しんでいる。
林業職には「行政」「現場普及」以外にも「森林土木」や「研究」など幅広い分野があります。研究機関や地元の林業・木材関係業者の方と連携して課題解決や生産性の向上に取り組んだり、地域の暮らしを守る治山施設を作ったりと様々な業務経験を通じて成長できるのが魅力です。
平成27年度〜平成28年度
農林水産部 林業課 水と緑の森づくりグループ
新卒で入庁後、本庁で２年間勤務。森づくり関係事業を担当。
平成29年度〜令和元年度
西部農林水産振興センター 益田事務所 林業普及第二課
県内でも木材生産が盛んな益田・鹿足地域で木材産業関係事業を担当。
令和2年度〜
雲南県土整備事務所 農林工務部 治山・林道第一課
初めての森林土木担当。大好きな山で自分らしく、伸び伸びと勤務中。
小さい頃から休日はアウトドアやスキーに出かけることが多かったので、自然環境や森づくりに興味を持つようになり、高校卒業後は大学で森林環境学を専攻しました。就職活動の際には、国や県といった公務員試験だけでなく民間企業も受けましたが、「慣れ親しんだ島根県の山を豊かにする仕事に就きたい」という想いが強く、島根県庁の林業職を選びました。自然の中で過ごすことが好きなので、仕事で豊かな山々と触れあうことができ、更にそれが地域貢献にも繋がるところが、この仕事の大きな魅力だと感じています。
私が担当しているのは、山崩れ等の災害復旧や危険箇所での災害発生を未然に防止するための施設を設置する「治山事業」です。具体的には、計画から測量、設計、地元の方との調整など、工事の計画から治山施設が完成するまでの全工程に携わっています。関係法令や基準に従って適切に工事が進められているかなど、管理・監督の仕事も担っており責任は重大ですが、できあがった治山ダムなどの施設が「地域のために役立つ」と思うと、得られる達成感はとても大きいです。
森林土木については知識も経験もなく、専門用語を覚えるところからのスタートでしたが、研修制度も充実していますし、上司や先輩職員にサポートしてもらいながら、現場に足を運んだり関係業者の方と協議したりと、たくさんの経験を積んでいくことで少しずつ習得していくことができました。
初めての異動は東部の松江市から西部の益田市へ、長距離の転勤でした。業務内容がガラリと変わるだけでなく、方言や気候も違うのでとても新鮮に感じましたね。西部は雪が少ないので現場で積雪の心配がなかったことも、その地域ならではの特徴で面白いと思いました。転勤をするたびに、新しく覚えることも多く大変ですが、それぞれの地域特性を知ることができ、多くの人とふれあえることは自身の成長に繋がっていると思います。
また、どこに行っても先輩職員が優しくて、皆さん丁寧に教えてくれるので本当にありがたいです。
近年、林業業界ではITや無人航空機（ドローン）などの先端技術を活用して森林管理を行うことで、森林経営の効率化や生産性の向上を図る「スマート林業」が広がっています。また、土木業界でも測量設計から工事施工、納品までにICT（情報通信技術）などの先端技術を導入することで工事全体の効率化を図る「ICT施工」も進んでいます。島根県の発注工事でも日々新しい技術活用の拡大が進んでいるので、こうした変化にも対応できるよう勉強していきたいと思っています。また、最新技術の普及を促進して事業の効率化を図ることで、「林業は大変だ」というイメージを払拭し、島根県内での担い手確保にも繋げていけたらと思います。
全国トップレベルの緑豊かな森林県である島根県では「伐って、使って、植えて、育てる」循環型林業を推進しています。林業職ではたくさんの人や自然とふれあいながら、幅広い業務を経験することができます。最近では県外出身の職員や大学で林業を専攻していない職員も増えていますよ。専門職ですが、女性もバリバリ働いています。現場での業務もありますが、女性でも問題なく仕事を進められると思います。
島根県が好きな方、自然が好きな方、林業や土木に興味のある方、ぜひ私たちと一緒に働きませんか？
※2022年11月取材、撮影時のみマスクをはずしています。
※所属・役職等は取材当時のものです。
