規家 美咲
令和2年度採用
健康福祉部 健康推進課
保健師
学生時代に海外・ケニアでのスタディツアーに参加したことがきっかけで「公衆衛生」に興味を持つ。大学院に進学し疾病予防や地域の体制整備などの分野を専門的に学びながら、地元・島根県の保健師になることを決意。現在は大学院で研究を進めながら、保健師としてのスキルアップを図っている。
保健師はよく“ゆりかごから墓場まで”寄り添うことができる唯一の存在と言われます。様々な関係機関と繋がり、支援や取り組みをコーディネートしていくことにやりがいを感じています。そして、自分が持つ様々なアイデアを仕事に活かしていけるのも、この仕事のおもしろさです。
令和2年度〜令和3年度
総務部 隠岐保健所 地域健康推進課
心の健康についての相談や、精神疾患の方への訪問業務などを担当。ご本人やご家族の思いに時間をかけて寄り添い、病院や他機関と連携した支援を経験。
令和4年度〜
健康福祉部 健康推進課
保健所で学んだことを活かして、本庁業務を担当。全県を対象とする広域的な調整や施策の企画・立案を実施。
看護師になるために大学に進学しましたが、公衆衛生を学ぶうちに保健師の仕事に興味をひかれ、目指すようになりました。その後は、寄り添う看護をベースに、地域で人を支える保健師という立場についてもっと学びたいと思い、保健師の資格試験勉強と並行しながら大学院へ進学しました。大学院では、全国各地の保健師の方と出会う機会があり、誇りをもって働く姿にますます憧れが強くなりました。
県の保健師なら、自分の足で地域に出向き、住民目線に立つことで見えてくる課題を、県全体の施策に繋げる取り組みができると思い、地元の島根県職員を志望しました。
入庁後は、隠岐保健所で精神保健の訪問業務を担当し、ご本人やご家族の思いに寄り添い、病院や他機関と連携しながら対応することの大切さを学びました。
今年度より本庁に異動し、県全体を見据えた健康づくりの施策に従事しています。最近では、SNSやチラシ、イベントを通して普及啓発活動を行い、健康づくりや疾病予防の大切さを伝える活動もしていますよ。その他にも、県民の方の健康に関して、広域的な体制整備や、情報発信、予算の確保など多岐に渡る業務を担っています。
保健師にとって、最も重要なスキルは「コミュニケーション能力」だと思います。どんなに頑張っても、保健師一人だけでできることは限られているので、関わる方々と協力しながら対応していくことが非常に大切です。 また、私が入庁した時期は、全国的に新型コロナウイルス感染症が蔓延した時と重なっており、保健所業務の逼迫により保健師本来の力が発揮できない状況でした。しかし、保健師の先輩職員に支えられ、コロナ禍でもできること、コロナ禍だからこそ必要なことを一緒に模索し、関わりを止めない熱意を間近で感じました。モチベーションを失うことなく、今も仕事を続けられているのはその時の経験があったからだと思います。
今、島根県にいながら県外の大学院に在籍し、オンラインでの授業や面談で研究や単位取得を進めています。一般的に研究成果が現場に浸透するまでには10年のタイムラグがあると言われていますが、私が現場と研究を繋ぐことで、より早く、効果的に専門知識や最新の技術を広めていきたいです。
何より、島根で暮らす県民の方々に1日でも長く笑顔で元気に過ごしていただけるよう、皆さんの健康と日常生活を守るお力添えができればという思いで日々取り組んでいます。