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糸原萌

農業というカテゴリの中で、人と繋がり生み出す面白さ。

糸原 萌

令和元年度採用
農林水産部 産地支援課 水田園芸G
主任技師

農学部在籍時は農業に関わる仕事に強いこだわりはなかったが、参加したインターンシップで農業職の魅力を知り、地元の島根県職員に興味を持つ。入庁後は、たくさんの人と接しながら島根の農業の発展に向けて奔走。休みの日には、ライブやスポーツ観戦に出かけるなどアクティブに過ごしている。

仕事の面白さPoint

農業に関する業務は、普及・研究・行政の3分野があり、以前配属された地方機関では管轄の地域に出向き、直接農家さんとやり取りを行っていました。現在の本庁勤務では、その時の経験を活かし県全体の仕組みづくりや補助事業に関する業務を行っています。色々な角度から島根の農業に貢献できることがこの仕事の魅力です。

糸原萌さんの仕事内容

入庁後のステップ

STEP 01

令和元年度〜令和2年度
農林水産部 西部農林振興センター 浜田農業普及部 江津地域振興課

令和3年度
農林水産部 西部農林水産振興センター 農業振興部
浜田地域振興第二課

野菜の農業普及の仕事をしていました。3年目には水田園芸の推進の主担当になり、露地野菜の栽培指導や、地域の仕組みづくりを関係機関と連携して取り組みました。

STEP 02

令和4年度〜
農林水産部 産地支援課 水田園芸G

水田園芸を推進するグループに移動。県全体の白ネギの振興と補助事業等の事務を担当しています。

「農業」というカテゴリの中で、人と接しながら多方面から携われるのが県職員の魅力。

農学部の在籍中に参加したインターンシップで、島根県の農業と農業職について学びました。公務員=デスクワークというイメージを持っていましたが、農業職は普及・研究・行政と様々な分野の仕事ができる職種で、現場に足を運ぶ機会も多いと知り、興味を持ちました。
その後大学院に進み研究者の道も考えましたが、今後の働き方を考えた時、一つのことを突き詰めて研究を行うよりも誰かと一緒に仕事をする方が自分には合っているなと思いました。民間企業の試験も受けていましたが、やはりインターンシップで出会った県の農業職の働き方が心に残っていたことや、農業という一つのカテゴリの中でも、多方面から携わることができることに魅力を感じ、島根県職員として働くことを決めました。

島根の農業を発展させるため、全体を見ながら施策を広げていく。

今は島根県で推進している水田園芸に関する業務を行っています。水田園芸とは、水田を活用して、消費減少や価格低迷が続く米に代わり、需要や収益性の高い園芸品目を栽培し、農業の生産性を高めようという取組です。県では、農家の皆さんが安心して水田園芸に取り組めるよう、栽培技術指導や機械の導入支援など、生産から販売までをサポートしています。
その中で私は、地域の水田園芸振興に関する提案や補助事業活用に関する業務等を、地域にいる普及員やJAなどの関係機関の方と連携を取りながら行っています。現在はあまり現場に出掛けることはありませんが、以前の部署で農家の方の生の声を多く聞いているので、今取り組んでいる県全体の業務でもその時の知識や経験が活かされています。また、県全域を広く見ることができる立場なので、それぞれの地域の現状ややり方の情報を収集しながら、より実態に沿った提案をしていきたいと思っています。

人との繋がりを大切にすることが良い仕事をするためのコツ。

現在はデスクワークなので関係機関の方と対面することは少ないのですが、メールの後に電話を入れたり、顔を合せられる機会があれば必ず出向きお声掛けするようにしています。職場でも、私一人ではできることは限られているので、上司や先輩、同僚などと積極的にコミュニケーションを取りながら仕事をすることを心掛けています。一人で全てを行うよりも、多くの人の観点を取り入れた方がより良い形にできると思うんですよね。

たくさんの出会いの中で丁寧に信頼関係を築いていく。

今後の目標は、「これからも一緒に仕事がしたい」と思ってもらえる職員になることです。ただ人間関係が良いというだけでなく、相手の考えをしっかり汲み取り、その上で適切な提案ができるようになりたいですね。
また、若い人たちに「島根県で農業がしたい!」と、なりたい職業の一つとして挙げてもらえるようにしていくことが目標です。そのためにも、農家の所得向上につながるような体制づくりや環境整備等を関係機関と一緒に取り組んでいきたいです。

求職者の方へメッセージ

就職先を決める時に重要なのは、自分が将来どのような働き方をしたいか?ではないでしょうか。私が就職活動をした時は、色々な道に進む選択肢がありましたが、最終的には「様々な分野の業務が経験でき、人と一緒に進めていける仕事」である県職員を選びました。
また、実は私は農学部に在籍していたものの、農業と関係ない研究をしていたので、入庁前まで農業について詳しくありませんでしたが、仕事をしながら学ぶことができる環境ですので、農業系の知識がない方も安心してください。むしろ、どれだけ人とコミュニケーションが取れるかが重要かもしれません。農家の方や関係機関の方と一緒に一つの目的に向かっていく上で、人との繋がりは非常に大切です。
とてもやりがいのある仕事ですので、興味のある方はぜひ、島根県の農業職を検討してみてください。

※2022年11月取材、撮影時のみマスクをはずしています。
※所属・役職等は取材当時のものです。