何をする仕事?
01家畜伝染病の予防とまん延防止
02家畜伝染病や畜産物の生産に関する試験・研究
03食肉の検査や食品の監視指導、人の食中毒や感染症の調査・対策
04公衆衛生に関する検査・研究、動物愛護の取り組み
一般獣医師の診療ではできない規模の動物の管理ができ、また、病性鑑定や研究などにより、知識の深掘りと自己研鑽ができるところが面白いと思います。地域の畜産農家さんの全てに関わることは、公務員獣医師でしかできないことです。他ではできない、広い視野での仕事にやりがいを感じます。
動物病院では、家族の一員として暮らす犬や猫などの診療を行い健康を守っています。家畜診療所では、肉や牛乳、鶏卵などを生産する家畜の健康を管理し、農場の経営をサポートしています。
畜産農場とともに、高病原性鳥インフルエンザや口蹄疫、豚熱などの家畜伝染病の予防とまん延防止に努め、安全・安心な畜産物の生産を支えています。また、食肉の検査や人の食中毒、新型コロナウイルス感染症など人の感染症のまん延防止、食品の衛生管理指導などを行い、私たち人の安全な暮らしを支えています。
獣医師には公務員以外にも動物病院、研究所、製薬会社など幅広い就職先があり、その働き方はそれぞれ異なります。公務員獣医師は、休暇がしっかり確保でき、比較的ワークライフバランスが取りやすい職場です。
公務員獣医師の魅力は、他の分野では関わることができないほど多くの動物や人の健康に関わることができるところです。
肉・牛乳・卵などの畜産物は、畜産農場で生産され、加工・流通を経て皆さんの食卓に届きますが、そこには多くの公務員獣医師が関わっています。農場では家畜保健衛生所の獣医師が家畜伝染病の予防・まん延防止対策を実施しています。食肉として流通する過程においては、食肉衛生検査所の獣医師が1頭ずつ検査を行い、スーパーマーケットや飲食店では保健所の職員が、畜産物を含む様々な食品が適切に扱われるよう衛生管理指導をしています。こうして、公務員獣医師は食品の安全・安心を守っています。
また、新型コロナウイルス感染症などの感染症対策、動物愛護の取り組み、畜産や公衆衛生に関する調査や研究も公務員獣医師の重要な仕事です。
動物や人の健康に関わる仕事がしたい方、そして地域や社会に貢献したいという志を持った方にはぴったりの仕事です。